「人生一度は万博だ。」
 大阪・関西万博 2025年9月20日(土) 
(写真 及び ページ分割 編集中)
「人生一度は万博だ。」
2005年、「愛・地球博」愛知万博が開催された時のポスターに使われていたキャッチコピーです
この言葉に誘われて、名古屋空港からのシャトルバスに乗って出掛けたのは良い思い出です
あまりの混雑ぶりに、目玉の展示物だった冷凍マンモスの姿を見ることを諦めて早々に帰ってしまった昔の私を叱ってやりたい…
それから20年、日本で再び万博が開催されることに…

国際博覧会(万国博覧会)と言えば何となく結構な頻度で日本国内でも開催されているような感じもしますが、日本における登録博(以前は「一般博」)は1970年の日本万国博覧会(大阪万博)、2005年の日本国際博覧会(愛知万博)、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)の3回だけです
愛知万博も色々あったようですが、「登録博」になりました
また、ひとつの国で登録博が3回も開催された国なんてほぼ無く、日本の3回という回数は世界で4位タイです(1位はアメリカの7回)
(以上にわか知識)
今後、日本で開催されることは(私が生きている間は)多分無いでしょう・・
「想像以上!が、万博だ。」
これが2025年、「大阪・関西万博」のポスターに使われていたキャッチコピーです
なぜ、過去形なのか・・
すでに「大阪・関西万博」そのものは閉幕しており、もう訪れることが出来ないからなのです
2025年9月…
家族がとあるイベントで大阪に行くことになっていました
その「ついで」に万博に行こうとしていたようなのです
大阪・関西万博は開幕前後のネガティブな話題の多さから、私はあまり興味がありませんでした
むしろアンチでした
ただ、家族が万博について話をしているのを聞いているうちに、ワイも行きたいなぁと気持ちがぐらつき始めたのです
チケットを購入しようとしたのですが、家族と日程を合わせた日付のチケットはすでに満席で手に入りそうにありません
あぁ行けないなぁと諦めかけたところ、パビリオンの事前予約が出来ないなど一定の制限がある「EXPO Quick簡単入場チケット」なら希望の日付で購入出来ることが分かり、無事に購入出来て、ついには一緒に連れて行ってもらえることになったのです
万博が閉幕してしばらく経った今、「簡単入場チケット」とは言え、日付指定のチケットを購入できたのはかなりの幸運だったと思うのです
その頃にはすでにチケット購入サイトにアクセスするだけでン十万人待ちという見たことのない表示が出て、ン十分、ン時間待たねばならず、やっとアクセス出来ても売り切れの表示、たとえ空き枠を見つけても瞬時に売り切れるという状態でした
また、この数日後に万博のチケット購入が困難な状況だというニュースが流れ、結果、チケットサイトにアクセする事すら困難になってしまうのでした
9月20日 午前6時00分
名古屋駅新幹線改札口が開けられ、大阪方面のホームに上がります
大阪方面への「のぞみ275号」はすでに名古屋駅17番ホームでドアを開けて乗客を待っていました
新幹線なんて普段乗る機会が無く、きっぷを2枚重ねて挿入できる改札機が登場した時「すげぇ!」と驚いた頃から乗っていません
てくのろじー(あえて平仮名)の進化はすさまじく、スマホで使っているモバイルSuicaに乗車券・特急券情報を登録しておき、スマホタッチで改札機を通過できると言うじゃありませんか
今はこんな風になっているんだ
スゴいなぁと思いながら指定された座席に腰を下ろします
新幹線のEXアプリを利用したため、通路を挟むものの家族と隣同士の席を確保出来ていたりします
駅の窓口に行く事なく、希望の席を確保出来てしまうなんて!
他の人からすれば当たり前かも知れませんが、超久しぶりの新幹線利用者であるワイにとっては感動することだらけです
結局、今回、交通機関の利用に関しては最初から最後まで、経路の変更も含めて全てスマホでの手続きで済んでしまいました
ふと気が付いたら出発していました
スマホのGPSを使用したアプリで新幹線の速度を調べてみると、280km/hを越えています
早いなぁ
普段、高速道路をキャンピングカーでせいぜい80km/hで進んでいる私にとっては3倍以上の速さです…
出発前に購入したサンドイッチをもそもそ食べていたらあっという間に京都駅、そして新大阪駅に到着です
ここから東海道本線(JR京都線)で大阪駅に向かいます
大阪駅を訪問する際にいつも思いますが、やっぱり大阪駅はデカい
駅構内にシャレオツなカフェがありやがる…うらやましい
ここでコーヒーとパンをいただく… うまい
さて、家族と私はチケットの日付は同一であるものの、私の方が入場開始の時間は遅いのです
しかも家族は大阪環状線の弁天町駅から西口ゲートまでシャトルバス、私は大阪メトロ中央線の夢洲駅から西口まで歩き!という別々のルートなので、弁天町駅のシャトルバス乗り場でお見送りです
バスは行ってしまった…楽そうでうらやましい
私は早めに会場に行っても入場できないので1時間ほど時間をつぶすことにします
ウロウロしていると無料充電スポットを発見(←マジすか?)
おかげでスマホのバッテリーがかなり回復しました
夢洲駅に向かう地下鉄に乗り込みます
地下鉄車内はかなり混んでいて、車両の揺れに足を踏ん張って耐えているとようやく夢洲駅のひとつ手前のコスモスクエア駅を出発しました
ここでの車内アナウンスに感動してしまったのです
「次はいよいよ夢洲です!」
思わず震えました
混雑する車内は少し殺伐とした感じでしたが、このアナウンスで一気にワクワク感満載の車内に変わったのです
本当に車内全体が万博会場に向けて盛り上がってきました
10時10分 夢洲駅の改札を出て、地上に向かいます
東ゲートはすぐ目の前にあるのですが、私のチケットはあいにく西ゲートからの入場
数日前に初めて東ゲート側から西ゲート側に向かう連絡通路が設けられていることを知り、徒歩で西ゲートに向かおうと決めていたのです
10時12分、西ゲートに向かって歩き始めます
結構蒸し暑くて、すぐに汗ばんで服が濡れ始めました
マズイ…服の見た目が…
急いで持参していたタオルを首に巻きます
シャトルバスや大屋根リング(の裏側)や工事エリアの境の看板などを見ながら歩けたので、歩くのがあまり苦にならない私にとっては、このルート選択は正解でした
10時35分、ようやく西ゲート手前に到着です
入場開始時間11時のチケットでしたが、早めの案内をしているようで、これ幸いと列に並びました
ここからが長い
事前の情報収集によって、ペットボトルは全てカバンから出す、スマホは逆にカバンの中へ仕舞うなどというルールを知っていたため、ワイ自身の荷物チェックはスムーズでした
結局西ゲートをくぐるまでに40分掛かったものの、11時12分、待ち構えていた家族と無事合流です
アトムやガンダムやらを見ながら、大屋根リングをくぐり中央に進んでいきます
ワイはパビリオンを予約している訳ではないのでウロウロしているだけという表現がピッタリでした
それでも比較的入りやすかったコモンズに入り、色々な国の展示物を見ていきます
しかし、展示物も人も多くてなかなかじっくり見ることが出来ない…
ただ、世界には聞いたことの無い小国がたくさんある事が分かっただけでも良しとしよう
そういった小国の国旗を見るとなぜかイギリスの国旗が内部にあったりして、国の歴史が分かるような気がしました
海に沈んでしまうかも知れない小国への応援メッセージには感動したし、恐らくお偉いさんであろう人の肖像画が展示されているのを見て、日本とは違うんだなぁと勝手に納得していたりしました
また、輪島塗の大きな地球儀がありました
題して「夜の地球」
なるほど、輪島塗の黒い部分を夜としているんだな…
気付けば昼の12時を過ぎていて、おなかも空いてきたので目星をつけてあったマレーシアカレーを目指すことにします
看板を見て大いに悩む…
家族はカレー、ワイは悩みに悩んで焼きめしを頼みました
日本の米とは違う長い米の種類(インディカ米かなぁ?)でしたが、メニューが「焼きめし」だったため、味についてはとてもおいしく、これだったら時々食べたいなぁと思いました
量は見た目で感じたより多く、腹一杯です
家族が注文したカレーを少し味見させてもらったのですが、こちらもおいしかったです
ワイを万博に連れて来てくれたお礼に家族にマンゴースムージーをご馳走させていただきました
俺って良い奴だなぁ(自己満足)
ベンチに運悪く?座れてしまい、疲れていたのもあり、なかなか腰が上がらない我が家
近くにヘルス館パビリオンが見え、人が少なく感じたので見に行くと、人が多すぎて「並ぶの中止」になっていたから空いているように見えただけとのことです
家族は三菱未来館を予約出来ていたので、入れないワイは分かれてウロウロします
東ゲート側の「いらっしゃいませミャクミャク」を見かけたので写真ゲット
ベトナム館で家族と合流してコーヒーをいただく…という考えだったので向かったのですが、この頃になると人がどんどん増えて、先ほど食事した頃とは比較にならない数の人が会場を歩いていました
そうか…12時から入場の人たちがどっと押し寄せて来たのかも
結局ベトナム館は諦め、チェコ館へ向かいます
ここも「並ぶの中止」になっていたのですが、しばらく待てば再開しそうだったので様子を見ることに
程なく「並ぶの再開」になって、チェコ館に入れました
中は「アート」でした
石破さん画の「オバQ」もありました
私はアートも良いけど、屋上のビールがステキだったのですが、ここも結構な人で断念…
残念に感じながら、大屋根リングに上がります
2005年の愛知万博のグローバル・ループも上部と下部の2層でスゴいと感じたものですが、この大屋根リングは遙かにスゴいと思いました
デカいし、高いし、海上部分もあるし…
天気が曇りで映える写真が撮れないのが非常に残念
3分の1ほどリングを歩いて地上に戻ります
土産をフェスティバルステーションで買い、そしてペルー館へ向かいます
ペルー館に着いた時、ここでも「並ぶの中止」でしたが、しばらく待つと「再開」したので、これ幸いとばかりに列に並びます
このペルー館での映像を見て、お恥ずかしながら「マチュピチュ」「ナスカの地上絵」がペルーにあることを正式に(?)理解しました
映像が素晴らしくてここに入れて本当に良かったです
これは帰宅してから知ったのですが、バーチャル万博においてペルー館の作り込みは本当に素晴らしく、メインの映像コーナーはリアルのペルー館と遜色ない構造&作りでした
展示物に関してはリアルペルー館よりバーチャルペルー館がスゴいのでは?と思いました
このスゴい内容のバーチャルペルー館は閉幕の数日前に内容が変更されてしまい、パビリオンのメイン動画を見ることが出来なくなってしまい、とても残念でした
バーチャル万博のパビリオンの作りとして、テンプレートに適当に映像をはめ込んだ国が多かったような気がします
ペルー館は閉幕直前の内容でも十分見られる内容でした
(でももう見られない…)
「無限の可能性を秘めた国」…ペルー
時刻は17時30分
万博事態はまだ夜まで続くのですが、家族の本来の目的は明日のイベントです
名残惜しかったものの明日のために会場を後にすることにしたのです
午前中、ここから入ることが出来なかった東ゲートから会場外へ出ます
ゲート前で並んでいた大勢の人達は、この時間は居ませんでした
ほぼ18時ちょうどに夢洲駅の改札前に来ました
万博会場は夢の島のようでした
この頃には、もう1回行きたいなぁという気持ちが沸いていたのですが、閉幕間際になって万博の人気はスゴいものになり、空き状況が無く、チケットを買いたくても買える状況ではありませんでした
閉幕するとほぼ全ての施設を取り壊して更地になってしまいます
最後に利用した東ゲート近くのトイレも消えて無くなります
二度と訪れることが出来ない、もう見られない場所です
本当に万博会場は夢の島のようでした
夢洲駅から大阪メトロ中央線、御堂筋線を乗り継いで新大阪駅に到着
家族はここから徒歩で今夜の宿に向かうことになっていました
私は途中の大阪駅から高速バスで名古屋駅に向かう事になっていたのですが、新幹線で帰れば?というありがたいお言葉をいただき、地下鉄車内でバスのキャンセル、新幹線のチケットの手配を済ませていました
それで一緒に夕食をということになっていたのですが、お店は結局慣れ親しんでいるサイゼリ○です
ここでワイは「柔らかチキンのチーズ焼き」ワインをいただきます
ゆっくり座って食事をとれたのでようやく落ち着いた感じがしました
家族全員の食事代はちょうど2、000円でした(安!
昼食のカレーなどは8、000円超だったというのに…
その後、私は大阪に泊まる家族と別れ、名古屋に帰るべく新大阪駅に向かう(ワイも泊まりたい…)
ホームに上がると、九州から来た「さくら」号が停まっていました
新幹線「さくら」号の行き先表示を自分の目で見るのは初めてです
「さくら」号と言えば九州ブルトレの印象が未だに強く残っているので、ちょっと違和感があります
「さくら」号が回送としてホームから離れると、しばらくしてワイが乗車する「のぞみ」478号が入線してきました
新大阪始発のタイプです
この列車を選んだ理由は、新大阪始発なので乗客が少なくてゆったりしてるかも?です
A席(横3列シートの窓側席)を選べば、恐らくB席(中央席)には乗客が無くゆったりしてるかも?
という理由です
結果、新大阪出発時にはB席(中央席)、C席(通路側席)は空席、京都でも乗りこんで来ず、名古屋まで気兼ねなくゆったりと過ごせました
周りを見ると2列席のD、E席は結構埋まっており、私の隣に乗客が無かったのは運が良かったのでしょう
名古屋駅でのワイの華麗な在来線への乗り継ぎによって21:41分に最寄りのJR駅に到着してしまいました
もしバスだったら名古屋駅にまだ1時間半以上必要な場所を走っているところでしょう
新幹線はやっぱり早い!
ようやく地元に帰ってきました
言いようのない寂しさを感じながらホームから改札に向かって歩いていると、なんかミャクミャクがいる!!
なんで愛知県に!?
と思わず近寄るとそれは自販機のデザインが似ているだけでした…
がっかり…
もう行くことが出来ない大阪・関西万博
早めに行っていれば印象も変わってリピートしていたかも知れないと思うと残念で仕方がありません
大屋根リングは200m残るそうなので、公開されたらぜひ行ってみたいですね